27歳からの立体視獲得への挑戦

生まれた時から「斜視」「ほぼ弱視」だった私が、27歳から立体視獲得に向けて試行錯誤を始めました

Vivid Visionを体験しました

今日もいつものようにクリニックに行き、トレーニングルームに入ったわけですが、今日は普段と違う場所に座らさせられました。

そこでドクターが手に持っていたのは、VRゴーグル!

そうです、私が大人になっても立体視の獲得が可能ということを知るきっかけになったVRを利用したVivid Visionを試す時がついに来たのです。

私とVivid Visionの出会いについてはこちらの記事で少し書いています。

 

トレーニングルームにVivid Visionが置いてあるのはいつも見えていて、

「早くやってみたいけど、今の自分の目の状況じゃあまだダメなんだろうな」

と思っていましたが、ついにこの時が来たか!と嬉しかったです。

また、先週金曜日からあまりトレーニング内容や見え方にあまり変化がなく焦りを感じていましたが、それも少し和らぎました。

 

トレーニング内容

今日のVivid Visionでのトレーニングは、主に以下の二つの内容でした。

  1. 立体感のトレーニング

  2. 融像のトレーニング

言葉での説明が難しいので、動画を見ていただければと思います。

トレーニングの様子は1:35からで、モニターに映っているのが、VRゴーグル内で左右の目に投影されている映像です。

1:35~立体感のトレーニング
シャボン玉が立体的に見えるように映像が調整されている。
手前にあるシャボン玉から順番にシャボン玉をタッチする。順番を間違えると減点。

今日はなんとなくこっちの方が近そうだな、という感覚でプレイして見ましたが意外と正答できました(65%くらい)。ただ、明らかに手前に見える、ということは一度もありませんでした。

 

1:46~融像のトレーニング

ボールをタッチすると飛ばして、並んでいるブロックを崩すゲーム。
ブロックは左右の視野に映っているがボールは左の視野にしか映っていません。
おそらく融像がうまくできなかったり抑制がかかっているとボールが見えないのだと思います。

このボールを飛ばすもの以外にも、宇宙船を操作するものも行いました(下記動画の0:22~)。
右目だけで見えている宇宙船を操作して、左目だけで見えているチェックポイントを潜らせるというものです。
ちなみにグラフィックはこの動画の5倍くらい進化してました。


これら融像のトレーニングでは、極まれに左目からの情報が消える時がありますが、95%くらいの時間で両方が見えていました。

モーショントラッキングが付いている

トレーニングの説明でシャボン玉を「タッチ」、ボールを「タッチ」と書きましたが、Vivid VisionはVRゴーグルにモーショントラッキングセンサーを組み合わせており、自分の手の動きで操作を行います。

最初の動画の1:35~で、実際の手の動きと、VR世界上での手が連動いるのがおわかりいただけるかと思います。
ボールをタッチするブロック崩しのゲームは途中でボールの数が増えたりして両手を駆使する必要があり、結構体力的にも疲れます笑。

患者としてのメリット

体を動かせる。そして楽しい。

この二つが患者として大きなメリットだと感じました。

なにせ、従来のビジョントレーニングは正直かなりつまらないです。やることと言ったら椅子に座って、目の前にプリズムを当てたり、クラシックな赤と緑のレンズのメガネや偏光グラスを掛けて絵を見たり。

ホームトレーニングをやっている時も「さあ、30分くらいやったかな」と思ったらまだ10分だったりなんてこともしばしばです。

名古屋でお会いしたオプトメトリストの先生もおっしゃっていましたが、ビジョントレーニングは根気勝負です。いかに楽しく、飽きずに出来るかは一つの重要な要素だと思います。