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27歳からの立体視獲得への挑戦

生まれた時から「斜視」「ほぼ弱視」だった私が、27歳から立体視獲得に向けて試行錯誤を始めました

オプトメトリストのクリニックでの検査結果

本日、アポイントを取っていたクリニックへ訪問し、2時間半ほどに渡る検査を受けました。

良い結果が得られれば、これまで得ようとしても得られなかった立体視獲得への道筋が見える。もしダメなら、他に手立てはもう思いつかない・・・。という両極端な期待と不安が入り混じった気持ちの中での訪問でした。

 

結論から申し上げますと・・・。

立体視の能力はまだ私の中から消え去っていなかったようです!

 

 

まだ出来ることがある!

眼科医に「もう回復は無理」と診断書まで書いてもらってましたが、終わりじゃなかった!
(この辺りのことは、↓の記事に 詳細を書きました)

 諦めないで行動し続けて、無理だと自分に押し付ける一方で「でも、やっぱり・・・」と思い続けた日々が今日に繋がっていたんだと、自分の諦めの悪さに救われました(笑)

 

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ホテルからクリニックまでの道。紅葉が綺麗で清々しい11月のサンノゼ

検査内容

詳細をお伝えして良いのかわからないので概要だけになりますが、よく視機能検査で登場する3Dメガネをかけてハエが飛び出てくるか見るもの、左右それぞれに緑と赤のレンズが付いたメガネをかけて行うもの。この辺りは日本で両眼視検査を受けられた方ならお分かりいただけるかと思います。

この辺りの日本でもよく行われている検査では、今まで通り、

「平面にしか見えない・・・」

「像が二つに見えたり見えなかったりで良くわからない・・・」

という状況でした。

 

これまでとの違いが生じたのは、3Dメガネを掛けて大型テレビ(60インチくらい)の前に座って行う検査でした。

画面に映し出される映像に先生が調整を加えつつ、その見え方を私に聞いてきます。

集中していたため詳細はあまり思い出せませんが、ある瞬間の私の見え方に対する返答に、先生がざわざわし始めました。

そして、聞こえてきたのは

"He has a fusion range!"

との言葉。Fusion Range? 融像圏?

そう言えば、48歳で立体視を獲得したスーザン・バリー氏の著書「視覚はよみがえる」にも、融像(=左右の目で見た情報を重ね合わせて一つのものとして認識すること)出来る範囲が最初は限られていたけど、それをだんだん広めて行く訓練をしたとか書いていたような・・・。

要は、立体視が出来る条件(目から物体までの距離など)に制限があるとのことです。

視覚はよみがえる 三次元のクオリア (筑摩選書)

視覚はよみがえる 三次元のクオリア (筑摩選書)

 

 どうやら、その瞬間私は両目を連動させ、像を重ね合わせて立体的にものを見ていたようです。あまりに集中していたので、感動も何もなく、「え、これがそうなの?」という感じでしたが、確かに思い返してみると、なんだか飛び出て見えていた気がします。

 

診断結果

立体視に関する状況については、非常に弱いが残っているとのことでした。

そして、現在立体視が可能なのは目の前1mくらいの距離までで、かつ視界をほとんど覆ってしまうほど大きい物が対象物の時に限られているようです。

しかし、今までいろんな眼科を巡り、一度たりとも立体的に物が見えた試しなどありません。この状況については、次の回答が得られました。

今回も検査の序盤で使った、日本の検査でも良く使うような立体視検査では、比較的小さなもの(2cmくらいの円が浮き出て見えるか、など)を見るやり方のため、検出できなかったのでは、とのことです。

この状況は、過去一度だけ私が立体的に物が見えた状況、
USJの3Dメガネを使うアトラクションで一瞬だけ立体に見えた=視界を覆うような大きさのモニターを見ていた」
とも合致し、納得感があります。

 

この状況を踏まえ、今後の課題として次の2点が挙げられました。

  • 内斜視に加えて、左目の上斜視
  • 融像恐怖(Horror Fusion)

融像恐怖とは、脳が意図的に融像を拒否し、視線をずらしてしまう症状のようです。
確かにその名の通り、融像しようと私が努力すると、脳と眼が「いやだ!融像したくない!」と言って変なところに視線をずらしてしまう感覚はあります(笑)。

 

上斜視に関しては、融像恐怖の克服に大きな影響がある可能性があり、矯正にはプリズムレンズのメガネ(目がずれている分だけ光を屈折させて、正常な見え方に近づけるレンズ)を用いる必要があるとのこと。

しかし、度数が平均6度程度と少ないため、プリズムメガネでの矯正は必ずしも必要ないとのことでした。

また、上斜視の矯正は、上手く働けば正常な目の位置に近づき、融像恐怖の除去に繋がるが、逆に内斜視を悪化させてしまう恐れもあるそうです。

検査いただいたオプトメトリストも迷っていましたが、相談の結果、少しでもプラスの可能性があるのなら、ということでプリズムメガネを利用することになり、処方箋を書いていただきました。

 

融像恐怖に関しては、上手く説明できませんが、まず初級レベルとして、鏡を利用したトレーニング方法を教えていただき、毎日一定時間トレーニングを行うこととなりました。

 

帰国後の流れ

帰国後行うことは、

  1. プリズムメガネの作成
  2. プリズムメガネを着用し、1ヶ月ほど経過を観察
  3. 教えて頂いたトレーニングの継続

この3点となりました。

メガネの作成は、アメリカでオプトメトリストの資格を取得され、現在は日本で眼鏡屋さんを経営していらっしゃる方にお願いすることとなりました。この方へは、実は渡米前に一度検査のためお会いしていたため、是非お願いしたいと思い、診察が終わってすぐ連絡を取らせていただきました。

 

トレーニングについては、ひたすら自主練です。今はまだ「慣れない目の使い方で脳が疲れるし像が重ならない・・・」とひいひい言っていますが、継続することで変化があるのでしょうか。何か兆候が見られたら改めて投稿したいと思います。

 

 

嬉しい前向きな結果が出た今回の渡米。

検査を受ける前は、今回もし可能性が見出せたら、どれだけ嬉しい気持ちを抱えて日本に帰るんだろう。と思っていましたが、不思議と気持ちは冷静です。

どちらかと言うと、「変に舞い上がって上手く行かなかったらどうしよう」「これからが本番だ」「スタート地点に立っただけで、どのレベルまで回復できるかは全くわからない」という感じで落ち着き払っています。

 

明日帰国し、早速そのままの足でプリズムメガネ作りに行ってきます!

 

余談 

道路沿いに多くあった交通標識。
「停車禁止」の意味だと思いますが、今の私にとっては「進み続けろ!」というメッセージ思えて、思わず写真を撮りました。

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