27歳からの立体視獲得への挑戦

生まれた時から「斜視」「ほぼ弱視」だった私が、27歳から立体視獲得に向けて試行錯誤を始めました

アメリカ渡航のきっかけ

サンノゼに向かう機内でこの記事を書いています。
 
海外出張が年に10回程度ある仕事をしていることと、実家が遠いため毎回帰省には飛行機を使う必要があることで、1年間には結構な回数、飛行機を利用しています。
 
最初の頃は乗るたびにパイロットを目指す気持ちに火が着いていましたが、そういう気持ちも薄れてきたな、と思っていた2016年10月中旬、今回のアメリカ渡航に繋がる火種が生まれました。

まだ出来る事がある

ふとなんとなく思い立って、「立体視 大人 回復」みたいなキーワードで検索をしたんです。
以前、かなり集中的に検索をしたけど最近やってなかったから何か新しい情報があるかなー、くらいの気持ちで。

 

最初は以前も見たような「6歳までが限界で〜」「成人後は困難〜」というページばかりでしたが、検索のページを進めて行くと「VRで立体視回復」の記事に行き当たりました。
それが、これまでも何度か登場しているVivid Visionについての記事だったわけです。
 
これまでの治療法とは全く異なるVRを利用した方法、そして開発者は今の私と同じ27歳で立体視を獲得したと言うではないですか。
 
「自分にもまだ可能性がある」と思い、興奮で身震いしたのを覚えています。
 

日本で受けられないのか

少しでも可能性があるのなら、何としてもこのシステムを試したい。
では、どこで、どうやって?
 
Vivid Visionのページでは、Vivid Vision取り扱っているクリニックの一覧がGoogle Map上で確認出来るようになっています。
見ると、ほとんどがアメリカに集中しており、他はヨーロッパとオーストラリアに数カ所あるのみで、日本ではまだ受けられないようでした。
 
日本に今後展開の予定はないのか、予定はなくても日本人眼科医からの問い合わせなどないのかと思い、早速Vivid Visionの開発チームに連絡を取りました。
 
また、並行して、取り扱いをしているアメリカ西海岸のクリニック全てに連絡を取りました。この人生を変えてくれるかもしれない技術を体験するのに、Vivid Visionからの返答待ってから一つずつ進めるなんてことは出来ませんでした(笑)
 
ちなみにアメリカ西海岸に絞ったのは
・もし行くことになれば、開発された国のアメリカの方がなんとなく良さそう
・アメリカなら日本に近い西海岸がいい。もともと西海岸のとある大学に留学していたので馴染みがある
という2つの理由からです。
 
クリニックからは、様々な返答をいただきましたが、
「Vivid Visionは最近導入したばかりなので、まだ慣れていない。渡航費用や時間を考えると、他のところをおすすめする」
と返答をくださったクリニックもありました。
確かに新しいシステムだからそういうリスクもあるんだなと勉強になりました。
 
クリニックとのやり取りはまた別の投稿でご紹介できればと思います。
 

Vivid Visionからの返答

数日ののち、Vivid Visionから返答が届きました。
予測していたものの、直近日本で展開の予定はないとのこと・・・。日本の医療システムや制約のためなかなか難しいとのことでした。
 
日本ではしばらく受けられそうにない。もし展開されるとしてもそれを待っている暇はない。
そして、連絡を取ったクリニックはどこも「まず、成功確率を検証するために、一度検査が必要」と言っており、この時点で、一度アメリカに渡航しようと決心しました。
 
クリニックは、Vivid Visionの件で連絡を取っていた所の中から、ネット上の口コミ(Yelpなど)も参考にしながら、最もメールでのやり取りがしっくり来た所を選び、渡航の日程調整、今後の治療計画などを打ち合わせ、約1ヶ月後の11月後半の渡米が決まりました。
 

渡航準備

渡米が決まってからは、
 
「まだ日本で出来ることを見逃していないか」
「少しでも自分自身の眼の状況を把握しておく必要がある」
 
この2つの目的から、眼科、視能訓練士協会、眼鏡屋さん、オプトメトリストの資格を持つ日本人、アメリカで開業している日本人オプトメトリスト、ビジョンセラピーを行う団体など、考えうる範囲のあらゆる場所へ連絡を取り、関東圏内であれば実際に訪問しました。
 
長くなりましたので、渡航までの行動に関してはまた別の記事とさせていただきます!